2020年K-POPアイドル”楽曲”ベスト10

とにかく今年は現場が無い年でしたね。お金の余裕も時間の余裕も生まれた2020年だったので、今までで一番けーぽ全体を見回すことができた一年でした。個人的なベスト10をちらほらパフォや衣装にも口を出していますが、できるだけ曲単体として見て良さを語りました。貼っている動画もその楽曲が一番良く活かされている媒体を選んだりしていますので是非そこまでご覧ください!

1. Salty - THE BOYZ


[THE BOYZ - Salty] Comeback Stage | M COUNTDOWN 200213 EP.652

 同アルバムに収録されているタイトル曲のREAVELとはうってかわって、デビュー当時から輝いていた少年らしさがほのかに香るカップリング曲。聞いていて気持ちのよいメロディと層の厚いボーカルラインの声が丁度よく、何度も癒されたくなる度に聴いていました。ドボイズは青年になっても少年らしさを捨てないでくれているからこういう曲も収録曲に残るの優しい。

2. 舞い落ちる花びら - SEVENTEEN


[MV]SEVENTEEN - 舞い落ちる花びら (Fallin' Flower)


[ETC]SEVENTEEN - 「舞い落ちる花びら (Fallin' Flower)」パフォーマンス映像 (「Love music」放送)

今年一度も日本には来ることができない中、セブチは「舞い落ちる花びら」と「24H」で2回カムバし、いずれもリモートでMステをはじめFNSやMUSIC DAYなどの大規模な特番にも出演しました。「舞い落ちる花びら」での出演は少なかったものの、この曲の秀逸さは圧巻でした。適格な日本語歌詞とコンセプトとの親和性、大人数で織りなす複雑で美しいフォーメーションダンス。この日本活動で大々的なプロモーションを打つ予定が、リリース時期に緊急事態宣言が発令されてしまい活動としては残念な結果になりました。しかし韓国の年末授賞式で同曲の韓国語バージョンでのパフォーマンスを行ったりと、セブチの日本活動に対する誠実さも改めて感じましたし、楽曲としての質はとても良かったです。

3. woo!ah! - woo!ah!


[woo!ah! - woo!ah!] KPOP TV Show | M COUNTDOWN 200528 EP.667

今年5月にデビューしたwoo!ah! 最年長が2001年生まれ、最年少が2004年生まれという全体的に若いグループです。デビュー曲はグループ名と同じで、嵐のA・RA・SHI的な?感じ。新人でフレッシュな衣装、振り付けなのに初っ端から低音ラップで死ぬほど痺れます。Bメロとサビはなんとも新人らしい明るい作りなのですが、ラッパー2人のパートになった途端トーンが下がります。ボーカルもまとまりが良いですし、このただのガールクラッシュではない感じが非常に興味深いです。

4. Y.O.U - DOBGKIZ I:KAN()


DONGKIZ I:KAN(동키즈 아이캔) - Y.O.U @인기가요 inkigayo 20200726


DONGKIZ I:KAN - Y.O.U Official M/V

ドンキッズのムニクとジェチャンからなるユニットの楽曲です。90年代コンセプトが板に付きすぎていて聴きごたえがある同グループ。私は90年~2000年くらいのジャニーズの、それぞれバラバラで基礎的なステップ踏んで踊ってるだけなのにまとまりがあるパフォーマンスが大好きなのですが、この曲にもそんな丁度良い緩さが最初から最後まで一貫して存在しているところがあります。そういう曲やパフォが上手かった時代をそのまんま今作ってることが凄いです。ムニクの高いトーンのボーカルとジェチャンのラップ…総じて最高です。MVの作りも忠実でよい上に、これまた忠実なダンスブレイクもちゃんとあり、当時っぽい編集にもなっています。ステージではダンスブレイクではキャップパフォーマンスが始まります。もう全てが丁寧で「分かっている」作りで満足度が高いです。

5. TO THE BEAT(춤을 춰) - ATEEZ


ATEEZ(에이티즈) - '춤을 춰 (TO THE BEAT)' 한복 Selfie MV

投票の末活動曲にインセプションが選ばれましたが(後にテンスも後続曲に)、私の中でのアチズに求める曲はまさにこれでした。とにかくアチズのこういう曲が好きだし、ゴリゴリのはこれから少なくなってもこのくらいで良いので小出しにして欲しい。イントロとアウトロが最高にカッコいいです。私はゴリゴリのラップ、激しいコレオ、段違いに凄いボーカルが上手くバランスを取っているのがアチズの良さだと思っているので総じていい曲だと思います。ミンギが今は活動できていないので全員は揃っていないですし、フル尺でもないですが、先日のSBS歌謡祭ではステージでもパフォーマンスしています。

6. BlOOm(탄생화) prod. Samuel Seo - OnlyOneOf


[Audio] OnlyOneOf ‘blOOm (Prod. Samuel Seo)’

オンオブの世界観を意地でも変えないところとても好きです…これはカップリング曲なのですがパフォ厨の私が曲だけでもハマりました。ミルくんの声質やトーンが独特なので、途中の彼のラップパートが転調みたいになっていて聴きどころです。全体的にねっとりとした歌い方が非常にハマっていてオンオブのボーカルのよさも伝わりやすい曲です。

7. Baby Tonight (恍惚鏡) - A.C.E


에이스(A.C.E)의 '황홀경'(Baby Tonight)│타이틀곡 이겨버리는 수록곡을 가진 아이돌이 있다? [it's KPOP LIVE 잇츠라이브]

何年か前にエイスのMVとかチェックしてた時期があったのになんで良さに気が付かなったんだろうとこのカムバを追いながら絶望してました。パフォだけ見てても最高なグループなのに…  曲の事は分からないけど、こんないいアレンジを生演奏でやってハマるんだからいい曲なんだと思います。パフォ厨過ぎてボーカルメインの曲を座って歌っている動画とか大人しく見れなくて飛ばしちゃいがちなのですが、恍惚鏡はちゃんと聴ける… といいつつもパフォ込みは更に好きです。同アルバム収録のタイトル曲で活動していた時に着ていた柔らかい衣装で活動して欲しかったのですが、スーツ多めでしたね。唯一ドショで最高に解釈一致している衣装をお召しになっていたので貼りますね。


A.C.E, Baby Tonights (에이스, 황홀경) [THE SHOW 201006]

8. Like a Movie(영화처럼) - B1A4


(MV)B1A4_영화처럼(Like a Movie)

映画のような恋だと歌っていますが曲の起承転結も映画のように収まりがよく、至極綺麗な仕上がりになっています。落ち着いた曲を地味にさせない技術が凄いです。MVも同様に完璧な作りですし、音楽番組でのパフォーマンスもカメラワークありきで映える構成になっていてコンサートが無い今、音楽番組をはじめ映像と相性がいいものを作ったビッポ、一番上手く活動曲を作ったグループなのではないでしょうか。他のアルバム収録曲も系統が分かりやすく綺麗に整っています。私のお気に入りはZero Gravity(무중력)feat.BIBI です。

 9. We Lost Summer(날씨를 잃어버렸어) - TOMORROW X TOGETHER 


TXT (투모로우바이투게더) '날씨를 잃어버렸어' Official MV

トゥバはコンセプトの一貫性やストーリーを大切にしているのでその壮大さや堅実さに惚れ惚れするんですが、これはその大切にしてきたものが予想以上に映えることになった曲だと思います。今まで定着させてきたどこか不健康な少年のイメージが、コロナウイルスに毒される1年を送った若者像を作り上げることをとても容易くさせました。個人の解釈でしかないですが、今までのトゥバが歌う少年はどこか物足りなくて不幸を感じていて、この曲の少年は今まで満たされていたわずかな部分さえも奪われて完全に絶望の域に入っているように感じます。大人の1年と中高生の1年って相当な差があります。子どもで居られる時間、ましては中高生という枠で生きられるのはほんの少しです。それが奪われた時、そりゃあこんな風になるでしょう。この環境で希望を探す描写が一切無く、「終わらない3月1日の夕方に僕は取り残されてる」「僕の季節を返して」「もう戻れないのかな」というような悲観的に始まり悲観的に終わるこの感じがリアルな上に、とても今年らしくトゥバらしい楽曲です。

10. Amusement Park(놀이공원) - BAEKHYUN


BAEKHYUN 백현 '놀이공원 (Amusement Park)' Live Video

先週リリースされたベクヒョンのソロ曲。つい数日前に初めて聞きましたが、あまりの良さに迷わずベスト10に入れました。ソロ活動の楽曲の質が一度も落ちず、ずっと良曲をリリースし続けるベッキョンさん。今年も終わるという年の暮れにこんなにも沁みるどこまでも甘い曲をありがとうございます。このライブビデオは、メリーゴーランドと生演奏をバックにスタンドマイクで歌うこの構図が素晴らしいです。

 

こんな年でしたが変わらず良い曲もリリースされ、日を重ねる度に非日常も新しい日常となりつつありますが来年こそはまた日常が戻り、何よりエンタメが元通りに復活しアーティストの皆さんが輝く1年になることを祈ります。私もその未来への支援を惜しまず応援し続づけようと思っております。